君がくれたもの

1
これが東博士の所謂「脳自慰論」から割出された「釈迦如来の胎児」の続きである「心理遺伝」の原則に支配されて動いている狂人達であります、ラブホテル街の路地裏でダウン症児が成長したかの様な顔をしている狂人を私の手下の不良二人がリンチしている、本来これが昭和後期ならば狂人は一家の恥とされ家の外れの牢に隔離されるが大正二十年十月二十九日の正午轟然なる一発の午砲が響き渡ると同時にそれを合図とした狂人達が一斉に思いもかけぬスバラシイ心理遺伝が爆破しまして、以下略
その狂人の容姿はお見かけの通り幽霊みたように青白く痩せこけたソバカスだらけの顔で赤茶気た髪を括り下げに致しておりまして手下の不良がゆっくりとした間隔で膝立ちの狂人の腹部に蹴りを入れ他の不良はと言うとその狂人が蹴られてる様を写真に撮り5チャンネルの学歴スレへと意味が分かると怖い話を添えて投下しているではありませんかしかし何しろ素人の考えではありますがやはり普通の草花か何かの苗だとそれを私は信じきっていますので…癇癪を起こしまして柔らかい草の苗だと信じきっていますので……何卒……………

 

2

しかし私の手下の不良達は皆孤児院で育てられた経験があります故に人としての心が欠けているのであります万一彼達が正真正銘の狂人で彼達のモノスゴイ暴力の相手が例え狂人であっても彼達の深刻な幻覚そのものに他ならないとしたらどうであろう私がウッカリ呼びかけでもしたらそれが間違いの原因にならないとは限らないのではないか…………………………

……チュッチュッ……チョンチョン……チョン……チッチッチョン……
という静かな雀すずめの声……遠くに辷すべって行く電車の音……ラブホテルの電燈はいつの間にか消えている。
……夜が明けたのだ……

 

3

君と夏の終わり 将来の夢
大きな希望 忘れない
10年後の8月 また出会えるのを 信じて

最高の思い出を…

出会いは ふっとした 瞬間 帰り道の交差点で
声をかけてくれたね「一緒に帰ろう」
僕は 照れくさそうに
カバンで顔を隠しながら
本当は とても とても 嬉しかったよ

あぁ 花火が夜空 きれいに咲いて ちょっとセツナク
あぁ 風が時間とともに 流れる

嬉しくって 楽しくって
冒険も いろいろしたね
二人の 秘密の 基地の中